銀ローを溶かす工程では温度管理を“目”で判断します。

真っ赤になるまで焼くのに、一瞬の時間しかかけられません。
時間がかかりすぎると銀が痛んでしまうので、
機械の調整が必要になるからです。

数秒で温度を見極めるので、しっかり集中して作業しています。

不良チップを取り除き、新しいチップを取り付けます。

1. 欠損部分を確認（ルーペを使用する）。
   
   
2. 超硬の欠片が残っている場合があるので、高周波で加熱して取り除く。　
   
   

   高周波で加熱し、不良チップを除去した部分

   
   
3. 高周波の熱で焦げてあれた状態になった部分やシート面をボラゾンホイールで磨いて仕上げていきます。
   微少に残った超硬の欠片も取り除くことが出来ます。
   
   

   ボラゾンホイールで磨く前後のシート面（チップの乗るところ） Ａ：磨いた後のシート面 Ｂ：磨く前のシート面

   
   
4. スクイ面の角度に合わせてシート面の角度を合わせます
   この作業を的確に行うことで、超硬チップをロー付けするときに隙間が無くなり、ロー付けの精度が上がり、チップが長持ちするのです。　
   
   

   台金修理部分でチップのロー付け前

   
   
5. ロー付け
   この作業のポイントはロー付けするチップの温度管理です
   温度が高すぎると超硬チップが割れてしまい、温度が低すぎるとロー付けが出来ません。
   
   

   ロー付け